【舞鶴は吉田の湾内に設置する真牡蠣用の養殖筏を船で曳航します】
真牡蠣用の筏ですが、
食材のこだわりでお世話になっている
青井地区の大下氏に依頼して製作して頂きました。
本来ならば、
4月の中旬に出来上がりましたので、
4月の末迄に曳航して頂く予定でした。
今年は他の用事が重なり、
5月のGW中にも曳航するタイミングがありませんでした。
5月23日の予定と考えていましたが、
青井地区の管理の都合で「早急に移動を願いたい」との電話を受け、
急遽曳航する事になりました。
海上では筏を移動するにも曳航許可書を携帯する必要があります。
4月末迄でしたら、
青井地区の大下氏に曳航して頂けたのですが、
5月末迄の期間で許可を頂いている吉田地区の関係上、
当方が曳航する事になりました。
筏を船首のロープで結び船外機の後進(バック)で曳航して行きます。
船尾にも端に係留ロープがありますが、
風が吹けば筏が左右に振れますので船首でないと駄目です。
船首ならばロープが左右に振れても大丈夫です。
速度は何ノットか不明ですが、
感覚的には時速5キロメートルくらいだと思います。
少しずつですが、移動はしています。
海上では突然風も吹きますので筏を曳航するには特に気を配ります。
進行方向に吹く風は大丈夫ですが、
横側より吹く強い風では筏が斜めになりますので修正しながら進みます。
青井地区より吉田地区へ
筏を移動するのに約20分程度の時間が掛かりました。
吉田地区に入ると、
筏は4列に並んで数多く連なっていますので、
スローで入り込まないと他の筏と衝突してしまいます。
ゆっくり。ゆっくり。衝突したら大変です。
何とか交換する筏に到着しました。
左側が竹の古い筏で右側が間伐材で組んだ新しい筏です。
左側の筏は竹ですが、
既に割れている箇所が多くあり、
筏の上を移動するにも手足4本で中腰でなければ不安です。
牡蠣の重量で、
左側の筏のフロートに付着している青いノリの位置まで沈み、
全体的にフロートの半分の位置が丁度海面だった事が見てわかります。
人間が乗れば海面スレスレでした。
この筏は冬場に出荷する真牡蠣の養殖筏になります。
新しい筏の寸法は約10m*6mであり
フロートに何も付着していませんから海面からは高い位置となっています。
見た目にも新鮮です。
始めは綺麗な状態ですが、
夏場に繁殖するイガイがフロートに付きますので、
掃除をこまめに実施する必要があります。
種牡蠣をこの筏に吊す予定です。
その前に、
5月末迄には古い筏を陸に上げて解体する必要があります。
この解体作業も丸1日かかりそうです。