【磯で養生した真牡蠣の種牡蠣を筏に本付けします】
規模は大きくありませんが、
今年の冬場に出荷予定の真牡蠣があります。
まだ寒い3月の中旬頃に、
ホタテの貝殻に真牡蠣用の種牡蠣が付着したコレクターが届きました。
コレクターは大事に扱わないと、
種牡蠣が剥がれる事もありますので、
ゆっくりと重ねておきます。
1連に80枚のコレクターであり、
40連の注文ですから3,200枚となります。
届いた頃の種牡蠣の大きさは直径1cm未満です。
良く見ればフジツボも数多く付着しています。
突起物は全て、フジツボです。
真牡蠣の種牡蠣は、
筏に本付けする前に磯の沿岸沿いの養生場に吊しておきます。
種牡蠣が育つ期間にイガイやフジツボ等の付着を少しでも防ぐためです。
感覚ですが、
昨年は夏場の状態を予想して、
コレクターにイガイが付着しそうな水温であり袋に入れて防ぎました。
結果的には、
猛暑の影響でイガイはあまり付着しませんでした。
逆に袋に入れた分、少し発育が遅れました。
今年も昨年同様に暑くなる予想であり、
イガイは付着しないと思い袋には入れませんでした。
逆に今年は細かなイガイが筏のフロートに付着しています。
夏場に付着するかも知れません。
ですが、袋に入れなかった分、大きく発育しています。
養生の方法も一丁一端で、
先を予想するのは難しいですね。
養生場より筏に本付けするため船に乗せて移動しました。
真牡蠣を吊すロープの長さは約6mです。
コレクターを1本のロープに約40cm間隔で9枚取り付けます。
予備も含め約360本程度となります。
真牡蠣の筏は3基ありますので、
約120本づつに分散して吊します。
約3ケ月育成した種牡蠣の大きさは直径3cm程度になりました。
一番気になるのは水温です。
夏場の水温で高い日が続くと死滅する場合もあります。
真牡蠣育成のおおまかな日程は、
3月の中旬に種牡蠣が届き養生場で育成します。
6月の中旬に養生場より筏に本付けし育成します。
12月下旬頃から翌年の3月下旬頃まで出荷となります。
夏場を乗り越えて、
冬場に向けて栄養分を吸収して大きく育って下さい。