【今年の天候は異常に熱かったので真牡蠣の筏に日よけを施しました】
夏場に猛暑が続いた数年前には、
真牡蠣の成育が弱く出荷が延びた記憶があります。
今年の夏も猛暑が続きました。
吉田の筏では真牡蠣や岩牡蠣の育成をしています。
渡船をされている方の筏には、
釣りがしやすい様に板で釣り場を作られています。
この板の下に吊してある真牡蠣は、
日よけの無い場所より成育が良い時もある。と聞いた事があります。
確かに夏場に海水温が高く、且つ、
日数が続いた場合には死滅する真牡蠣がありました。
今年は試しに様子を見ると言う事で、
試験的に筏の上をブルーシートで覆い日よけを施して見ました。
熱い日に、
テントやパラソルの下に居ると結構涼しくなるのと一緒です。
真牡蠣の成育にも良いのでは?
海水温が高くなると、
ムール貝やフジツボがロープや牡蠣に付着します。
逆にこの高い水温の影響なのか、
ムール貝の付着は少なかったのですが、
今年はホヤが数多く付着しています。
実際にシートを取り付けたのは8月17日です。
8月の初旬より猛暑が続き、
取り付ける判断となりました。
今から思えば、
もう少し早くても良かったのではないか?と少し反省。
9月に入っても、変わらず、猛暑は続きましたが、
台風の影響が気になり9月の末に少し海水温も下がって来ましたので取り外しました。
今回は真牡蠣だけでは無く、
岩牡蠣の筏にも同様にブルーシートで日よけを施しました。
統計がある訳でも無く、
海洋センターから指導があった訳でもございません。
本当に単なる試しです。
直ぐに、
結果が目に見えて判断出来る様でしたら大変です。
真牡蠣ならば、
今年の年末から来年にかけて少しは結果が出るのか?と少しは期待。
そんな事を考えながらブルーシートを回収しました。
何も考えずにシートを張りましたので、
失敗も有りました。
雨が降ればシートの上に雨水が貯まります。
シートの中心部から勾配が付くように固定しなかった影響で、
大きなシートは筏の柱と柱の間に水が貯まります。
固定したロープのハトメ部分のシートが切れる箇所が発生しました。
次回取り付ける場合には、
必ず勾配を付ける必要があります。
この日は、たまたまでしょうが、
日頃は滅多に来ない巡視船が狭い湾内に入って来ました。
筏の上でブルーシートをバタバタとしていましたので・・・
不審に思ったのか、
こちらを見張っていました。
確かに不審な行動かも知れませんね。
ですが、
もう少し船の速度を落として来てもらいたいです。
大型の船による波の影響は結構あります。
釣り客の方も、
筏の上でしゃがみ込んで通り過ぎるのを待っておられました。
この夏はブルーシートで日よけを施しましたが、
真牡蠣の出来次第によっては具体的に検討する必要があります。